
最近飛行機が好きかもしれない。
新卒で航空関係のメーカーに入って10年弱。
会社に入ったときは別に特別飛行機が好きってわけでもなくて、
「強いて言えば乗り物の中で飛行機が一番乗るの好きだな〜、空港も非日常感があって楽しいし」
ぐらいの感じで会社を受けて、特別強い興味があるわけじゃなかった。
なんだけど、最近なんでかちょっとだけ仕事が楽しい。
あんまり仕事に一生懸命になるタイプではないんだけど。
出張で飛行機に乗る機会がここ数年増えて、自然といままでよりも興味が湧いてくる。

去年ハワイに行ったときにA380に初めて乗った。
出張で時々米国の左側ないし真ん中らへんに行くけど、そのときに乗る飛行機といば大体777か787か、たまにA350くらい。
そもそも、日本発着でA380を飛ばしているエアラインが限られているので、限られた路線でしか乗ることができない。
初めてA380に乗った時はデカい、揺れない、静かと衝撃的だった。
当時1歳の子供を連れての初海外旅行、飛行機が怖くて泣かれるかもなんて心配を余所に、離陸前の加速も静かだし飛んでいる時も静かだし、まるで電気自動車に乗っているような感覚で、子供も離着陸時には全く泣かずに快適そのものだった。
最近は娘を連れて空港に遊びに行ったり、保育園の帰り道に娘と空を見上げて「あ、ひこうき!」「飛行機いるね〜!大きいね〜!」「おおきいね〜!」と心がポカポカする会話をしたり、生活の中にも飛行機が入り込んできている。
最近娘が「ひこうき、のりたいの!」と言うのでどこか飛行機に乗って国内旅行でも行こうかと検討中だ。
しかし最近飛行機に乗っている時に、どうしても思うことがある。

飛行機にWi-fiは絶対に必要ない。
飛行機はこの世の中で合法的に「寝る、映画を見る、本を読む」等、体を動かす以外の自分の好きなことを好きなようにできる数少ない最高の乗り物だ。
昨今多くのエアラインで機内Wi-Fiが使えるようになってきている。
出張などで飛行機に乗っている時に機内でも仕事をしなくてはいけない、メールの対応をしなきゃいけない、そんな日がくるかもしれない。
もしくはもう既に機内で仕事を強いられている人もいるかもしれない。
Wi-Fiが無料だと尚更タチが悪い。
有料よりも更に仕事をしなければいけない環境を強いられることになる。
せっかく空の上、のんびり飛行機の中などという非日常的な空間にいるにも関わらず、一番現実と紐づいてる『労働』というイベントがついて回ってくるのはいささか気分が悪い。




今はまだWi-Fiの速度が安定しないエアラインが多いので地上と同様には仕事をできないが、そのうち技術がもっと発達すれば嫌でも快適になってしまう。
体を自由に動かすことができない、目の前には自分専用の小さなテーブルと、何が何でも仕事に向き合わなければいけなくなってくる。
そんな空の旅は勘弁だ。
便利な世の中になるのはありがたいが、便利にならなくても良い事もある。
